内反小趾で悩んでいる方は多くいらっしゃいます。原因には日常生活からくるものや遺伝的要素が大きく、改善や予防のためには日頃の生活からの工夫と靴の変更などによって期待できます。今回は内反小趾について解説します。
目次
内反小趾(内反小指)とは?
内反小趾(ないはんしょうし)とは足の指が内側に向かって曲がってしまうことです。趾と言うのは、足の指のことを表す漢字です。小指ということもあり、普段から使うことが少ないので気にならないことの方が多いでしょう。また小趾は元から内側を向いています。小指の根本の第五中足骨と小指の骨の角度が15度以上内を向いていることが内反小趾の定義となっていますが、さまざまな形の内反小趾の変形の仕方があります。第五中足骨が外を向き、小指が内側を向くタイプ、第五中足骨が外側に湾曲したタイプ、第五中足骨と小指の間の骨が極端に大きいケースの3パターンの内反小趾があります。
痛みが生じるのは関節部分の尖った部分、つまり小趾の付け根部分が外側に出っ張ってしまった際に靴と擦れたり、圧迫が生じて痛みが生じます。また、小指が4指に刺さって痛みや傷を生じることがあります。
内反小趾になる原因は?
内反小趾になる原因は先に述べたように日常生活の中での少しのミスマッチ(靴や歩き方)の積み重ねによって生じたり、遺伝的要素が存在していたりします。原因を知ることで日常の中での対策も立てることができ、痛む原因の対策をすることができます。
遺伝的要因
人の足の指の形は、それぞれ異なる形をしています。かなりの個体差があるため、外反母趾や内反小趾の条件を満たしているかどうかが重要になってきます。親族の誰かの足の形を遺伝要素として引き継ぐことで決定します。また骨格構造の強弱、親指や小趾の形がいいかどうかも大きく影響します。骨格構造が強く、足の指の形がいい場合は足トラブルは生じにくいことも。逆に骨格構造が弱く、足の指の形も悪い場合は変形しがちであり、脱臼しやすいと言われています。このような要素と条件によって家系的に外反母趾や内反小趾が多くなります。その疾患が遺伝するのではなく、足の形や骨格構造の問題点が遺伝するということです。
足に合っていない靴を履いている
足に合っていない靴を履いている方も多く、内反小趾になりやすい靴の種類を選んでいる様子が多く見受けられます。
・つま先が細い靴
つま先が細い靴では左右から親指と小趾が圧迫されてしまいます。そのため、徐々に足の形が変形して内反小趾が発症してしまう方がいます。
・ヒールが高い靴
踵が高い靴を履いていると靴の中で徐々に前方に足が滑っていきます。そうすると、靴の構造上、先端が細くなっているので徐々に左右から親指と小趾が圧迫されてしまい内反小趾を発症してしまいます。
これらの条件は外反母趾を発症してしまう機序と同じであり、外反母趾を発症しやすい方は必然的に内反小趾のリスクもあるということです。
内股やガニ股で歩いている
内股やガニ股など、膝とつま先の方向が一緒でないまま歩いていることが原因となって内反小趾につながることがあります。これは歩いている際の足への体重のかかり方がポイントとなります。内股で歩いている方は親指側に歩いている時に体重がかかりやすく、親指が必然的に外方向を向きやすくなるのです。これによって靴の中では先端方向に体重がかかってしまうこととなり、結果的に小趾も徐々に内側を向いていくことになります。
ガニ股の方は比較的小指側に体重がかかることが多くなります。そうなると、足を挫いたような形となり、薬指に小趾が食い込むように体重がかかります。その結果、内反小趾に発展する例が多々あります。
内反小趾の改善方法は?
内反小趾の改善方法として姿勢の改善と歩き方の改善をすることがベストです。日常的についた癖を修正するには日常生活の中で長い時間をかけて改善を図ることが最も良いとされており、普段からの動き方や立ち方、体重の掛け方を修正することで完全にとは言わずとも、改善が見込めます。加えて靴を変えたり、足の指に負荷の少ない靴を選ぶことで症状の改善も見込めます。
正しい立ち方で重心を安定させる
正しい立ち方と体重の掛け方で重心を安定させることで内反小趾の予防と改善を図ることができます。内反小趾の方はつま先に体重をかけて立っていることが多く、足趾に負荷がかかりやすくなります。その状態になってしまうと変形が進行することに。そのため、つま先に体重を乗せずに、母趾球、小趾球、踵に均等に体重をかけるように心がけ、体を三点支持することで土踏まずに重心がかかるように立つことが改善のために必要です。この三点のどこかに比重が偏ってしまうと何かしらの足のトラブルを生じることが多くあります。腰痛の改善にもつながることなので、腰痛と内反小趾のどちらも発症している方はぜひお試しください。
ペタペタ歩きをしない
ペタペタ歩きとは歩いている際に足の音がペタペタとすることです。このような歩き方をする方は足首を上手く使えていないことが多いとされています。足首を上手く使えていない方は、歩いている際に足の裏を一気に地面につけることによって音が出ます。つまり足首の筋肉と足の指の筋肉を上手く使うことができていない証拠です。足の指に体重がかかりにくく、筋肉が退化してしまうことによって外反母趾や内反小趾を発症しやすくなってしまいます。靴の中で足の指が曲がってしまう状態が維持されると、足のトラブルは起こりやすくなります。そのため、できる限り足のトラブルを避けるためにもペタペタ歩きをしないように心がけましょう。
内反小趾の改善・予防におすすめの靴は?
内反小趾の改善と予防のためには靴を選ぶことから始めます。これは先に述べているように、靴が原因で発症することが多い疾患だからです。放置すると数年後に痛みがひどくなってしまいます。日常的に予防するために靴を変更し、痛みを予防することができるように工夫しましょう。
シューズ
よく靴を選ぶ際にワイドの靴という言葉を聞くと思います。これは靴の横幅を示した数値であり、通常の靴を選ぶ際のcmの表記とは違うもので、Eの表記を行います。これが合っていないと親指と小趾が靴の中で横方向に挟まれることで足趾の変形を誘発することとなります。そのため、できるだけ横幅が広い靴を履くことで親指と小趾が圧迫されないようにすることがポイントです。しかし、靴がゆるすぎても足が前滑りすることで靴の先に足の指が圧迫されてしまい、悪化しやすくなるので、専門家と相談した上で靴を選ぶことがおすすめです。
サンダル
サンダルでつま先を解放するタイプであれば左右を圧迫することなく履くことが可能です。親指と小趾の痛みが出ないようなタイプのサンダルを使うことが重要です。
室内履き
室内履きを履くことも重要です。普段から足の裏に自然なアーチを作るために室内でも靴を履くことで痛みの対策や悪化の予防になります。裸足で室内を移動するよりも内反小趾には非常に効果的です。
インソール
インソールを用いて必要な部分の筋肉が動きやすい状態を整えることも重要です。インソールに関しては普段の靴に装着することで内反小趾の対策になりますが、靴の元々の形状の問題もありますので、こちらも専門家に相談して実際に処方してもらうことを推奨します。
重度の内反小趾になったら何科に行けばいい?
内反小趾が重度になって病院に行く場合は、整形外科に行きましょう。整形外科で内反小趾になってしまう原因を判明させ、原因に対する介入をすることが重要となります。原因がわかればそれに対する対策を専門家と相談して実行することができます。最初に述べたように、内反小趾にはさまざまなタイプがあります。どのタイプかを理解することが改善の近道です。
内反小趾でお悩みの方はひらいトータルボディケアにご相談ください!
内反小趾でお悩みの方はお一人で悩まず、足の状態を専門家と一緒に確認することが重要です。ご自身がどのようなタイプの内反小趾であり、どのような改善方法が最も最適かを知ることからはじめましょう。現在お悩みの方は、ぜひ、ひらいトータルボディケアにご相談ください!