シンスプリントや疲労骨折は、スポーツをしている方に多く見られる症状です。回復期間はやや異なるものの、どちらにせよ数週間以上は体を動かすことができなくなるため、症状に気付いたらすぐに対処していく必要があります。この記事では、シンスプリントの原因や、起こりやすい人の特徴、疲労骨折との違いなどについて詳しくご紹介します。
シンスプリントとは?
シンスプリントは、運動をする人に多く見られるケガのひとつで、走ったりジャンプを繰り返したりすることで、すねの内側が痛くなる症状です。陸上競技やバスケットボール、サッカーなど、足を頻繁に使うスポーツをしている人がなりやすいことが特徴です。
シンスプリントは「脛骨過労性骨膜炎」とも呼ばれ、骨を覆う膜(骨膜)が炎症を起こして痛みを感じます。英語では「MTSS(Medial Tibial Stress Syndrome)」と呼ばれています。
初めは運動後に軽い痛みを感じる程度ですが、悪化すると歩くだけでも痛みが出ることがあります。無理をせずにしっかり休むことで、多くの場合は短期間で回復します。
シンスプリントになる原因は?
シンスプリントは、走る・ジャンプするなどの繰り返しの動作で、すねの内側に痛みが出るケガです。運動量が急に増えたり、硬い地面でのトレーニングが続いたりすると、脚に負担がかかりやすくなります。また、足の形や筋肉の硬さなど、体の状態が影響することもあります。ここでは、シンスプリントになる原因についてご紹介します。
内的要因
シンスプリントは、体の状態や動き方によって起こりやすくなります。たとえば、ランニングやジャンプを繰り返しすぎると、脚に負担がかかりすぎてしまいます。これが「オーバートレーニング」です。また、ランニングフォームが崩れていると、脚の同じ部分ばかりに負担がかかりやすくなります。特に、扁平足(足の裏が平らな状態)や回内足(足が内側に倒れやすい状態)などの足の形は、衝撃を吸収しにくく、負担が増えてしまいます。さらに、ふくらはぎやすねの筋肉が十分に発達していなかったり、筋肉が硬くなって柔軟性が低下していると、痛みが出やすくなるのです。
外的要因
外からの影響でもシンスプリントは起こりやすくなります。たとえば、コンクリートのような硬い地面で長時間走ったり、トレーニングをしたりすると、脚にかかる衝撃が強くなります。また、かかとのすり減ったシューズや、クッション性のない靴を履いていると、足の衝撃を吸収しにくくなります。その結果、すねの骨や筋肉に直接負担がかかり、痛みが生じやすくなります。トレーニング場所やシューズの状態をしっかり見直すことが、シンスプリントを防ぐポイントになります。
シンスプリントを起こしやすい人の特徴は?
シンスプリントは、スポーツをする人なら誰でも起こる可能性がありますが、特に中高生や運動を始めたばかりの人がなりやすいと言われています。成長期の体は負担を受けやすく、大人でも急に激しい運動を始めると脚に負担がかかります。また、足の形や筋力不足が影響することも。ここからは、シンスプリントを起こしやすい人の特徴についてご紹介します。
スポーツをしている人
シンスプリントは、部活動などでスポーツを頑張る中高生に多く見られます。成長期の体は、筋肉や骨が発達途中のため、負担がかかりやすいのです。部活動などで急に運動量が増えたり、長時間練習を続けたりすると、脚のすねに負担がかかりやすくなります。特に、陸上競技やサッカー、バスケットボールなど走ることが多いスポーツでは、シンスプリントを起こしやすくなります。成長期は体が柔らかい反面、無理をすると痛みが出やすいので、しっかりストレッチをしたり、休憩をたっぷりと取ることが大切です。
激しい運動を再開した人
大人になってから運動を始めた方や、久しぶりにスポーツを再開した方も注意が必要です。体力が落ちていたり、筋肉が硬くなっていたりするため、いきなり激しい運動をすると脚に負担がかかります。特にランニングやテニスなど、ジャンプやダッシュを繰り返す運動では、すねへの衝撃が積み重なりやすいとされています。運動を再開する時は、最初から無理をせず、自分のペースで少しずつ体を慣らしていくことが、ケガを防ぐポイントです。
骨や関節の形に異常がある人
足の形が少し普通と違うだけでも、シンスプリントを起こしやすくなります。たとえば、扁平足のように土踏まずが少ない足や、回内足のように内側に倒れやすい足は、地面からの衝撃を上手く吸収できません。そのため、歩いたり走ったりするたびにすねに負担がかかりやすくなります。関節の柔軟性が少なかったり、体のバランスが崩れている場合も、シンスプリントを引き起こす原因になります。
シンスプリントと疲労骨折の違いは?
シンスプリントと疲労骨折は、どちらもすねに痛みを感じるケガですが、原因や症状の進み方に違いがあります。シンスプリントは、すねの骨を覆っている腱膜が炎症を起こして痛む状態です。初期の段階ではレントゲンには写らず、休めば比較的早く回復します。
一方、疲労骨折は骨自体に細かいひびが入るケガです。シンスプリントが悪化して進行すると、疲労骨折になることもあります。長い期間、同じ部分に痛みが続く場合は、疲労骨折の可能性があるため、注意が必要です。
レントゲンでは初期の疲労骨折も映らないことが多く、はっきり区別するためにはMRI検査が有効です。MRIでは、シンスプリントは白く映る範囲が小さいのに対し、疲労骨折では広い範囲が白く映ります。
シンスプリントと疲労骨折の回復期間は?
シンスプリントは、回復が早いケガですが、放っておくと疲労骨折に進行してしまうことがあります。疲労骨折は回復に時間がかかり、数ヶ月安静が必要になることも。痛みの違いや回復の目安を知っておくことで、適切な対応ができます。シンスプリントと疲労骨折のそれぞれの回復期間についてご紹介します。
シンスプリント
シンスプリントは、適切に対処すれば比較的早く回復するケガです。無理をせず、痛みを感じたら運動を控えることで、ほとんどの場合は2週間ほどでスポーツに戻ることができます。ストレッチを取り入れたり、アイシングで炎症を抑えたりすることが回復を早めるポイントです。痛みが和らいできたら、負担の少ないトレーニングから再開するのが理想です。無理に痛みを我慢して運動を続けると悪化することがあるので、焦らずしっかり体を休ませるようにしましょう。
疲労骨折
疲労骨折は、シンスプリントに比べて治るまでの時間が少し長くなります。一般的には4週間から12週間ほど、症状が重い場合は3ヶ月以上かかることもあります。改善方法の基本は、患部をしっかり休ませることです。運動を中断し、必要であれば松葉杖などで負担を減らします。ほとんどの場合は手術は必要なく、安静を続けることで自然と回復していきます。焦らずに回復を待ち、医師の指示に従いながら、徐々に運動を再開するのが良いでしょう。無理をすると再発する可能性があるので、この期間はしっかり体と向き合うようにしましょう。
シンスプリントや疲労骨折でお悩みの方はひらいボディケアにご相談ください!
この記事では、シンスプリントの原因や起こしやすい人の特徴、疲労骨折との違いなどについて詳しくご紹介しました。どちらも発症したら運動ができなくなってしまうため、予防することはもちろんですが、発症したらすぐに対処するようにしましょう。もし現在、シンスプリントや疲労骨折でお悩みの方は、ぜひ、ひらいボディケアにご相談ください。カウンセリングで原因をチェックしてから、根本から改善するための施術をさせていただきます。