先天性股関節脱臼の原因は?検査方法・改善方法などを詳しく解説!

赤ちゃんの成長にとって大切な股関節。しかし、生まれつき股関節が正しい位置に収まらず、ずれてしまう「先天性股関節脱臼」という症状があります。これは、赤ちゃんの関節が柔らかいことが影響し、股関節が不安定な状態になるものです。不安に感じるかもしれませんが、早期に発見して正しく対処をすることでほとんどの場合、正常な発育を促すことができます。この記事では、先天性股関節脱臼の原因や検査方法、改善方法などについて詳しくご紹介します。

先天性股関節脱臼とは?

先天性股関節脱臼とは、生まれつき股関節が正常な位置からずれていたり、外れてしまったりしている状態のことです。本来、股関節は骨盤のくぼみに大腿骨の先端がしっかりはまることで安定しています。しかし、この病気ではそのかみ合わせがうまくいかず、関節が不安定になってしまうのです。赤ちゃんの時点で対処を行うことが大切で、早期に対処すれば成長とともに改善が期待できます。

先天性股関節脱臼の原因は?

赤ちゃんの関節はとても柔らかいため、股関節に負担がかかると脱臼しやすくなります。脚をまっすぐに伸ばした状態で抱っこしたり、窮屈な服を着せたり、きつく布で巻いたりすると、股関節が正しい位置からずれてしまうことがあります。もともと赤ちゃんの股関節は自然に開いた状態になっているため、無理に脚を伸ばさずにゆったりとした姿勢にしてあげることが大切です。 また、遺伝の可能性も考えられており、家族に発症歴がある場合、脱臼する可能性が高くなるとも言われています。

先天性股関節脱臼の検査方法は?

先天性股関節脱臼かどうかを判断するためには、いくつかの検査方法があります。 赤ちゃんの成長段階に応じて、超音波検査やレントゲン検査が用いられます。また、医師が手で股関節の状態を確認する「バーロー・テスト」などの触診による検査を行うことも。赤ちゃんの成長を促すためにも早期発見が非常に大切です。では、具体的な検査方法についてご紹介します。

超音波検査

赤ちゃんの股関節は、生まれたばかりの頃はまだ軟骨が多く、レントゲンには写りにくい特徴があります。そのため、生後4か月頃までは超音波検査が有効とされています。超音波検査では、関節の形や動きを確認できるため、脱臼の有無を詳しく調べることができます。

レントゲン検査

生後6か月を過ぎると、股関節の軟骨が徐々に骨へと変わり始めるため、レントゲン検査が適した方法となります。レントゲンでは、骨の形や位置を確認し、股関節のずれ具合を詳しく調べることができます。 ただし、放射線を使うため、赤ちゃんへの影響を考えて、必要最低限の撮影回数に抑えられるよう配慮されています。医師が赤ちゃんの成長に合わせて適切なタイミングで検査を行うので、不安な場合は事前に相談しましょう。

バーロー・テスト

バーロー・テストは、赤ちゃんの股関節の安定性を確認するために行われる触診検査の一つです。このテストでは、医師が赤ちゃんの脚を軽く押しながら動かし、関節が不安定な状態かどうかを確認します。 検査の方法としては、赤ちゃんを仰向けに寝かせた状態で、股関節を少し内側に倒しながら優しく押していきます。もし関節が正常な位置に収まっていれば、特に異常はありません。しかし、股関節がずれている場合には、大腿骨の先端が骨盤のくぼみから外れる「カクッ」という感触があり、脱臼の可能性が高いと判断されます。 この検査は、特に生後6か月くらいまでの赤ちゃんに行われることが多いですが、確定には超音波検査やレントゲン検査が併用されることもあります。バーロー・テストだけでなく、他の検査と組み合わせることで、より正確な判断ができるようになっています。

先天性股関節脱臼の改善方法は?

先天性股関節脱臼は、早く対処を始めることで、関節の正常な成長を促すことが可能です。改善方法は、赤ちゃんの月齢や関節の状態によって違いますが、装具を使う方法や手を使って整復する方法、手術が必要になる場合もあります。それぞれの方法に特徴があり、赤ちゃんにとってできるだけ負担の少ない方法を選んでいきます。ここでは、代表的な方法について詳しくご紹介します。

リーメンビューゲル

リーメンビューゲルは、先天性股関節脱臼の際に使われる装具で、赤ちゃんの股関節を正しい位置に戻して自然に整復を促すものです。この装具は、脚の動きをある程度自由にしながら、股関節が正しい位置に戻るように促すため、股関節の変形を防ぐ効果が期待できます。 この方法は、生後6か月までに改善のための対処を開始した場合に有効で、多くの赤ちゃんがリーメンビューゲルを使用することで改善しています。赤ちゃんの成長とともに股関節が安定すれば、装具を外すことができます。ただし、装着期間中は定期的なチェックが必要です。

徒手整復

リーメンビューゲルを使用しても股関節が整復されない場合、全身麻酔をかけたうえで、医師が手で脱臼した関節を元の位置に戻す「徒手整復」という方法が行われます。この方法では、股関節のずれを慎重に調整しながら、正しい位置に戻します。 徒手整復が成功した場合でも、すぐに股関節が安定するわけではないため、徒手整復を行った後はギプスや装具を使用して固定する期間が必要です。一般的には、1〜2週間ギプスで固定し、その後数週間は装具を使いながら様子を見ていきます。成長とともに股関節が安定すれば、通常の動きができるようになっていきます。

観血整復

徒手整復を行っても関節が元の位置に戻らない場合や、股関節の中に脱臼を邪魔する組織がある場合には、観血整復(手術)を行います。この手術では、股関節内の障害となる組織を取り除き、関節を正しい位置に戻します。 観血整復を行った後は、股関節が安定するまでギプスで1〜2週間固定し、その後も数週間にわたって装具を使用することが一般的です。適切な手術を受けることで、赤ちゃんが成長したときにしっかりと歩けるようになる可能性が高まります。

先天性股関節脱臼は変形性股関節症の原因になる?

先天性股関節脱臼は、幼少期に対処しておけば完治することが多い病気です。しかし、対処が不十分だったり、発見が遅れて対処が行われなかった場合、大人になってから変形性股関節症を引き起こす原因となることがあります。 変形性股関節症は、股関節の軟骨がすり減ることで痛みや可動域の制限が生じる病気です。初期の段階では歩き始めに足の付け根が痛むことが特徴ですが、症状が進行すると常に痛みを感じるようになり、寝ているときでも痛みが続くことがあります。 改善方法としては、薬やリハビリを中心とした運動療法が行われます。 しかし、症状が重くなって日常生活に支障をきたす場合には、股関節を人工関節に置き換える手術が行われることも。手術を行うことで痛みの軽減や歩行の安定が期待できますが、人工関節は10~20年後に再手術が必要になることもあるため、自分の生活に合った方法を選ぶ必要があります。 このように、先天性股関節脱臼の対処をしておかないと大人になってから変形性股関節症の原因になることがあるので注意しましょう。

先天性股関節脱臼でお悩みの方はひらいボディケアにご相談ください!

この記事では、先天性股関節脱臼の原因や検査方法、改善方法などについて詳しくご紹介しました。幼少期に正しい対処をしておく必要があるので、気になったらすぐに専門家に相談しましょう。もし現在、先天性股関節脱臼でお悩みの方は、ぜひ、ひらいボディケアにご相談ください。一緒に改善を目指しましょう。

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